航空整備士のおはなし

防災ヘリコプター②整備士の役割は?なるにはどうすればいい?

こんにちは、フライト兄貴です。

前回は防災ヘリの任務について解説しました。

防災ヘリコプター①任務の内容、機体紹介

今回はその中で整備士はどんな役割を担うのか。という部分を解説していきます。

防災ヘリ 整備士の役割は?一緒に乗るの?

さまざまある防災ヘリコプターの任務。

その中で整備士はどんな役割を担っているのでしょうか。

整備士同乗から2 pilotの流れ

かつて、というか今もそうですが、操縦席には機長と機付整備士が搭乗し、業務に当たる。

というのがヘリコプターの世界の常識でした。

しかし防災ヘリの度重なる墜落事故により、整備士の代わりに副操縦士が搭乗する、いわゆる2パイロット体制とういうのが今後の流れになってきそうです。

個人的には横に若いパイロットを乗せるくらいなら整備を乗せた方がよっぽど役に立つと思うんですけどね。

まぁそれは置いておきましょう。

待機業務

朝いちばんで飛行前点検をして、出動に備えます。

以上!

…な訳ないですね。笑

普段は様々な訓練が目白押しです。

格納庫の中で行う救助のシミュレーション訓練にはじまり、実際に機体を飛ばして行うホイスト訓練、他組織との連携訓練など出動がなくても案外忙しいものです。

それらの訓練に機体を提供するための準備や燃料補給、不具合修正等が整備士の仕事になります。

予防整備

防災ヘリコプターの担当整備士として一番重要なのは「いつでも出動できるように機体を万全に保つ」ということ。

物輸機を整備するのとは全く違います。

これは仕事としてどちらが崇高とか、レベルが違うとかそういう話ではありません。

防災ヘリコプターはいつ何時要請がかかるか分からないので、予防整備が欠かせません。

予防整備とは読んで字のごとく、不具合の兆候を見つけて完全に壊れて飛べなくなる前に予防的に直してしまおうとう考え方です。

不具合を見つける観察力と、その傾向を見極める分析力が必要ですね!

あとは見つけた不具合をどのタイミングで直そうかという計画力。

具体的には機体とエンジンそれぞれに一定の使用時間ごとに点検がありますから、数日機体ダウンさせる計画があれば一緒に部品交換してしまおうか、という計画と調整が必要になります。

燃料補給

あと、ドクターヘリ編で書いた大事なお仕事の一つに飛行後の燃料給油がありましたね。

ドクターヘリ整備士の仕事とは!?年収や必要な資格も紹介します

防災ヘリコプターは大きな空港等に基地があることがほとんどです。

そのため燃料給油は専門の業者さんがやってくれます。

給油量の単位と燃料キャップの締め忘れには気を付けてくださいね!!

防災ヘリの整備士になるには?

1.自隊運航する自治体の消防へ入隊する

防災ヘリでは運航形態は主に2種類あります。

自隊運航か、運航委託か。です。

ますは自隊運航している航空隊に入る方法です。

こちらは僕が知る限り募集はすべて有資格者ですね。

つまり専門学校か民間で整備士資格を取得してから入隊する流れになります。

航空隊によって一等航空整備士が必要か、二等航空整備士でも受験可能かという条件が違ってきますので、よく調べるようにしてください。

採用後の身分としては県なり市なりの職員になりますので、地方公務員という事になります。

専門学校選びに迷ったらこちらの記事が参考になると思います。

自隊運航する防災航空隊の一覧

  • 札幌市消防航空隊
  • 仙台市消防航空隊
  • 秋田県消防防災航空隊
  • 千葉市消防航空隊
  • 東京消防庁
  • 横浜市消防局航空消防隊
  • 川崎市消防航空隊
  • 静岡市消防航空隊
  • 浜松市消防航空隊
  • 名古屋市消防航空隊
  • 京都市消防航空隊
  • 大阪市消防航空隊
  • 神戸市消防航空隊
  • 岡山市消防航空隊
  • 広島市消防航空隊
  • 福岡市消防航空隊
  • 北九州市消防航空隊

こうして改めてリストにしてみて気付いたことがあります。

政令指定都市の航空隊はすべて自隊運航だ。。。

何か理由があるのでしょうか。

ご存じの方がいれば教えてください。

2.運航を受託する民間ヘリ会社へ入社する

もう一つの方法が、防災ヘリを受託運航している民間会社へ入ることです。

こちらは専門卒、大卒ともに開かれていますので、条件としては目指しやすいかもしれません。

ただし入社しても防災業務につけるのは早くて数年後でしょう。

防災ヘリの運航を受託する民間会社一覧

  • 中日本航空株式会社
  • 東邦航空株式会社
  • 朝日航洋株式会社
  • 東北エアサービス株式会社
  • 四国航空株式会社
  • つくば航空株式会社
  • 株式会社ジャネット
  • 本田航空株式会社
  • 鹿児島国際航空株式会社
  • セントラルヘリコプターサービス株式会社
  • 静岡エアコミューター株式会社
  • 大阪航空株式会社
  • 西日本空輸株式会社
  • エス・ジー・シー佐賀航空株式会社
  • オリエンタルエアブリッジ株式会社
  • 天草エアライン株式会社
  • 九州航空株式会社

こちらもどうでもいいことに気づきました。

ジャネット以外はすべて後(株)だなって。。。

これも理由ご存じの方がいれば教えてください。

登山をする方へ、ヘリコプター整備士からのお願い

さて最後に登山をする方にお願いというか、気を付けてほしいことがあります。

まず一つが「山に合わせた適切な装備を身につける」という事。

二つ目が「入山届の提出は確実に行う」という事です。

理由は簡単です。人の命を守るためです。

しっかりと計画を立てて登山をするという事は自分の身を守ることになります。

そして一緒に行動する仲間の命も守ることになります。

更には遭難時の捜索や救助を行う人間の命を守ることにもつながります。

僕は防災ヘリ従事者では無いですが、従事している同僚に聞くと、

「装備の不足や軽装で山に登った結果、動けなくなったり滑落したり」という救助事案が多いそうです。

しっかりと計画を立てて、楽しく安全な登山ライフを^^

よろしくお願い致します!!

-航空整備士のおはなし