どうもーフライト兄貴です!
先日のエアライン整備士になる方法の記事の中にさらっと
「二等航空運航整備士」と「二等航空整備士」って単語が出てきたの気づきましたか?
こちらの記事ですね↓
そのまま触れずにスルーしてしまったので、
今回はこの違いについて解説していこうと思います。
結論
・航空運航整備士:フライト間で行うような日常的に行う点検や、
時計・タイヤの交換など簡単な整備作業
・航空整備士:より複雑で難易度が高い部品交換や修理作業
ざっくり言うとこんな違いがあります。
つまり航空運航整備士の上位資格が航空整備士ということになります。
業務範囲の違い
まず航空法で定められた
・二等航空整備士
・二等航空運航整備士
それぞれの業務範囲は以下の通りとなっています。
あ、整備士の試験を受験する予定のある人以外は
流し読みしてもらって大丈夫ですからねー
最後に分かりやすく解説します!
二等航空運航整備士
整備(保守及び国土交通省令で定める軽微な修理に限る。)をした航空機(整備に高度の知識及び能力を要する国土交通省令で定める用途のものを除く。)について第十九条第二項に規定する確認の行為を行うこと。
二等航空整備士
整備をした航空機(整備に高度の知識及び能力を要する国土交通省令で定める用途のものを除く。)について第十九条第二項に規定する確認の行為を行うこと。
違いは分かりますか?
そう、「保守及び国土交通省令で定める軽微な修理に限る。」という部分ですね。
「保守」とか「軽微な修理」ってなんだよー
それは、航空法施行規則 第5条の6というところで定められています。
次の章から説明します^^
整備区分
言葉で説明しても分かりにくいので、図で説明します
整備作業の区分というのはこんな感じになっています。
上から順番に作業内容が重く、難易度が高くなると思ってもらって大丈夫です。
この図の中で二等航空整備士は「一般的保守」と「軽微な修理」「小修理」までの確認行為を行うことが出来ます。
※軽微な保守は有資格整備士の確認は必要ない事になっています。
一方、二等航空運航整備士が確認行為を行えるのは
「一般的保守」「軽微な修理」のみとなっています。
つまり「小修理」作業の確認は行えないという事です。
では小修理とは何でしょう??
軽微な修理及び大修理以外の修理作業
航空法施行規則第5条の6
とあります。全く分からないですよね!笑
それぞれどんな内容の整備作業が当てはまるんだろう
それはサーキュラー 3-001で確認できるよ。
さ、さーきゅらー???
おやおや、また知らない言葉が出てきましたね
サーキュラーというのは国土交通省航空局安全部航空機安全課が発行するもので、
航空法などのより詳細な内容や航空局の方針などを明示するものです。
ちょっと横道にそれてしまいましたが、
サーキュラー3-001を確認すると、
軽微な修理や小修理の具体的な内容がつらつらと書いてあります。
長いのでかなりざっくりまとめると、まぁ結局こんな感じです(適当)
軽微な修理
複雑でない修理作業で、
その確認に動力装置(エンジン)の作動点検や複雑な点検がいらないもの
要は簡単な日常的に行う部品交換作業ですよーってことです。
小修理
複雑な調整や結合作業がある比較的難易度の高い作業
要は知識がちゃんとないとできない難しい作業ですよーってことです。
※全然正確ではないので受験予定の人はしっかり覚えてくださいね。
こんな回答したら0点です。笑
大修理
耐空性に大きな影響を及ぼす複雑な作業
主要構造部の修理や
複雑な、又は特殊な技量又は装置を必要とする作業。
要は航空機の安全性に大きな影響を及ぼす作業ですよーってことですね!
まとめ
分かりやすーくまとめると
運航整備士で行える作業はタイヤの交換や計器盤に装備される時計の交換、
アクセスパネルの修理など簡単なものですよ。
航空整備士で行える作業はより複雑で難易度が高い部品交換や修理作業ですよ。
つまり資格名にもある通り、運航整備士はエアラインでいう所のライン整備で活躍できるような資格という事です!
ドッグ整備がやりたかったら上位資格である、航空製整備士を取りましょう。
以上!
今回は法律のおはなしで難しかったと思いますので、
次はヘリコプターの仕組みの話でもしましょうか!
ではっ