整備士のおはなし

航空系の学科がある大学特集!航空会社、メーカー、研究職への就職に強い!

航空系の学科って何を学ぶの?

まず、航空系の学科を調べると「航空宇宙学科」という名称が多いことに気づくと思います。

元々宇宙工学が航空工学を発展させた学問なので、セットになっている場合が多いそうです。

では航空宇宙学科ではどんなことを勉強するのでしょうか。

工学全般の基礎

航空工学、宇宙工学というのはあらゆる工学分野を横断した幅広い知識が必要となります。

そのため機械系の分野を中心に工学の基礎を幅広く学びます。

これは1,2年次で履修することが多く、3,4年次での専門的な講義や研究の基礎になってくるので重要ですね。

1,2年次 講義の例

  • 物理学、数学の基礎:高校物理や高校数学を発展させた内容で物理学、数学の基礎を学びます。
  • 機械数学:機械の設計や制御に必要となる微分積分や線形代数などを学びます。
  • 力学の基礎:物体の運動やエネルギーを数式によって表現、解析する方法を学びます。
  • 熱力学:熱エネルギーと仕事の関係を学びます。
  • 材料力学:材料の特徴や強さ、変形・破壊について学びます。

航空機・宇宙機(ロケット)に関する専門科目

3,4年次では所属する研究室も決まり、抗議の内容も専門的な内容が多くなってきます。

その内容は大きく4つに分類することができると考えています。

空気に関する内容

航空機は空気の力を利用して飛行します。

空気力学ではその空気の特性や発生する力の計算方法などを勉強します。

また空気力学の中でも航空機に対して作用する力について考えるのが航空力学です。

そして衝撃波が発生するような高速での事象を取り扱う高速空気力学があったりと、範囲はとても広い分野だと言えます。

エンジンに関する内容

航空機用エンジンだけでもピストンエンジン、タービンエンジン、ダクトエンジン、ロケットエンジンがあります。

それに加えてエンジンと言えるかは微妙ですが、宇宙機が姿勢制御を行う方法などについても含まれることが多いようです。

熱力学をはじめ、各エンジンの構造や材料などについて学ぶことができます。

機体構造や材料に関する内容

ここでは1,2年次で学習した構造力学や材料力学を発展させ、航空機に特化した内容の習得を目指します。

その中では航空機の主翼や胴体などの構造部材の強度計算や、航空機やロケットに作用する荷重分布を計算したり評価する方法を学びます。

制御に関する内容

ここでいう制御とは、センサー類などから得た情報を元にコンピュータが指令を出して姿勢制御やエンジンコントロールなどを行うことを指します。

現代の航空機ではコンピュータ制御が多く使われており、航空技術者にとっては必須の知識と言えます。

2,3年次 講義の例

  • 航空力学:航空機にはたらく空気の力や、機体の運動を理論的に学ぶ。
  • 推進工学:航空機用エンジンや宇宙機の推進や姿勢制御の方法・理論・解析について学ぶ。
  • 航空構造力学:航空機の機体にかかる応力の計算や構造計算などを学ぶ。
  • 航空制御工学:航空機の自動操縦や、エンジンの燃料コントロールなどにも関わる、コンピュータによる制御を学ぶ。

航空系の学科からどんな会社に就職できるの?

ここでは全国にある航空系の学科からの就職先から航空関連の企業を抜粋し、掲載します。

設計・開発系(メーカー)

重工系

三菱重工、川崎重工、SUBARU(富士重工)、IHI、新明和、日本飛行機などの機体メーカーや、エンジンメーカーへはもちろん各航空系の学科から就職実績があります。

ただし傾向として重工系は修士卒以上を中心に採用することが多いようです。

航空機器メーカー

ジャムコ、三波工業、島津製作所、KYB、小糸製作所、NEC航空宇宙システムなどなど、航空機器メーカーは非常に幅広い分野に渡っています。

もちろんそれらの航空機器メーカーでも航空に関する専門知識を有した航空宇宙学科の卒業生は歓迎されているようです。

運用・運航系(エアライン、航空会社、空港等)

エアライン(固定翼)

日本航空(JAL)、全日本空輸(ANA)、ANAウィングス、スカイマーク、JALエンジニアリング、Peach Aviation、フジドリームエアラインズ 、日本貨物航空 等々…

エアラインと呼ばれるいわゆる旅客機の定期便を運航している会社を目指すなら、航空(宇宙)学科はまず一番に検討するべき学科だといえます。

毎年多くの学生がエアラインに就職し、旅客機の運航に携わっています。

ジェネアビ・官公庁

朝日航洋、中日本航空、静岡エアコミューター、エアバスヘリコプター・ジャパン、警視庁、警察庁、防衛省、国土交通省

国や社会をかげながら支える企業・官公庁にも多くの人材を輩出しています。

研究職

JAXA(宇宙航空開発機構)、防衛研究所、陸上装備研究所、大学職員

などへの道があります。

とはいえ、研究職の採用はほとんどが修士もしくは博士号取得者となりますので、研究者として仕事をしたいのであれば大学院への進学が一番の近道です。

航空宇宙学科のある国公立大学紹介

大学名学部・学科名偏差値共通テスト得点率(%)
東京大学理科一類67.585
東北大学工学部機械知能・航空工学科60.074
大阪公立大学工学部航空宇宙工学科57.575
名古屋大学工学部機械・航空宇宙工学科57.574
東京都立大学航空宇宙システム工学科57.571
九州大学工学部Ⅲ群57.570
横浜国立大学理工学部機械・材料・海洋系学科57.566
広島大学工学部第一類52.563
九州工業大学工学部工学二類50.062
高知工科大学システム工学部42.550
室蘭工業大学理工学部創造工学科40.048
防衛大学校理工学部50.0-
航空保安大学校航空情報/航空電子50.0-
偏差値情報出典:河合塾

国公立大学のうち航空宇宙系の学科を有するのは11大学です。

それに加えて国家公務員になるための大学校が2校あります。

北は北海道から南は九州まで、日本全国にまんべんなくあるのでありがたいですね。

航空宇宙学科のある私立大学紹介

ここでは航空整備士を目指せる大学特集!国家資格を取得できる大学編で紹介した学科は除外しています。

航空整備士コースではない、一般的な「航空宇宙学科」が別で設定されている大学については紹介しますので、本記事と先ほどリンクを貼った「国家資格を取得できる大学編」の二つの記事を読んでもらえれば、日本国内の航空系の大学は網羅できるようになっています。

大学名学部・学科名偏差値
早稲田大学基幹理工学部学系Ⅱ65.0
東京理科大学創域理工学部機械航空宇宙工学科60.0
工学院大学先進工学部機械理工学科52.5
日本大学理工学部航空宇宙工学科47.5
東海大学工学部航空宇宙学科45.0
崇城大学宇宙航空システム学科42.5
神奈川工科大学工学部機械・航空宇宙学科40.0
金沢工業大学工学部航空システム工学科40.0
帝京大学理工学部航空宇宙工学科37.5
中部大学理工学部宇宙航空学科37.5
千葉科学大学危機管理学部航空技術危機管理学科35.0
日本文理大学工学部航空宇宙工学科BF
第一工科大学航空工学部航空工学科BF
偏差値情報出典:河合塾

先ほどの国公立大学とは違い、関東以西に集中しているのが分かると思います。

東北・北海道の人が航空宇宙について学びたいと思ったら国公立大学を目指すか、私立大学を検討する必要がありそうです。

また入試レベルに関して、日本文理大学や第一工科大学ではBFとなっていましたが、これは定員割れしていることが影響しているようです。

一方でこの2大学の就職先を見ると誰もが名前を知っているような大企業や、業界内で有名な設計エンジニアの会社などいわゆる「勝ち組就職先」と言われるような会社が多いという印象を持ちました。

そういう意味では穴場と言えるかもしれません。

まずは色んな大学の特色・強みを知ろう

シラバスがある程度決められてしまう整備コースと違って一般の航空宇宙工学を学ぶ大学では大学の特色が出やすいと言えると思います。

大学の規模や雰囲気、部活動やサークルの内容など、ネットを見ているだけでは分からない情報も多いです。

まずは気になる大学を片っ端から資料請求して、その中でいいなと思った大学についてはぜひオープンキャンパスに足を運んでみてください。

一括資料請求ができるサイトはいくつかありますが、スタディサプリがおススメです。

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-整備士のおはなし